げーむの跡

襟足の行方

たしかちょうど10年前

その日わたしは起きたら夕暮れでした。
夏の終わりの南国ですら夕陽の赤ももうすぐなくなりそうな薄暗い部屋の中、あぁそろそろバイトいかなきゃかとつけっぱなしのテレビに目をやると、昔よくみた男の子たちが黄色いTシャツを着ていました。ギリギリの高校生活を終え、電波も受信しにくいなかなかの土地で俗世や彼らへの執着を悔しさと共に葬るように忘れるようにそれなりに学生生活を楽しく送っていた最中のわたしには久しぶりの彼らでした。だから再放送だったかもですし時空のねじれもあるかもしれませんけども。そのうちの一人が手紙を読みはじめました。そして「トップ」「絶対」と、彼に彼らにあまり印象のない単語を涙にくぐもった声から聞き取りました。夢を声に出して語り、今いる場所を「よかった」と言いきる。簡単なようで少なくともわたしには難しいとても大切なこと。なんにも己は言い切れてないけれどこのヒトたちのことが好きだそれだけは言える、この日のこの気持ちに自分で土かけるようなことはもうしないでおこう忘れないでおこう。と目を赤いままバイトに出掛けたあの日からきっと確か10年です。kceさんも泣くんすね・・彼氏さんとケンカすか?と聞かれた後輩にいや24時間テレビみて・・と文字通り正直に答えて蜂の巣つついたように騒動になったあの日から10年です。夕方そわそわ携帯みはじめていたらいつのまにか10年です。そんな日にまたひとつお仕事をキメてきた彼は本当にヒーローです。今夜はあいばさんの人生観やお仕事観のさらりと書かれた素晴らしいインタビューのあの雑誌を探そうと想います。奇跡は起こすひとと信じるひとのもの。あなたが嵐で本当によかったあいばまさき!!!!!楽しみが過ぎる。